ジャック・トランスは、冬季間の管理人として、コロラド州にある孤立したオーバールック・ホテルの仕事を引き受けます。彼は妻のウェンディと息子のダニーと一緒にホテルで過ごすことになります。ダニーには「シャイニング」と呼ばれる超感覚的な能力があり、その力によってホテルの恐ろしい過去を感じ取ります。
ホテルには暗い歴史があり、過去に起きた悲劇的な事件がダニーのシャイニングに影響を与えます。ホテルでの孤独と孤立、そして超自然的な現象の影響を受けて、ジャックの精神状態は徐々に不安定になっていきます。
ジャックは、かつてホテルで起きた家族惨殺事件の幽霊たちに取り憑かれるようになり、やがて自身の家族に対しても敵意を抱き始めます。ウェンディとダニーは、ジャックの追跡から逃れるため、ホテル内を逃げ回ります。
映画は、ジャックの狂気とホテルの超自然的な力が絡み合いながら、家族の生存をかけた恐怖とサスペンスに満ちた展開を見せます。最終的に、ホテルの迷路の中での追い詰められた状況がクライマックスとなります。
シャイニングの感想
「映画って本当に素晴らしいな、面白いな」とKが感じた最初の作品です。水野晴郎は毎週素晴らしい映画に出会ってたみたいですけどね。
…でこの後色々な映画を観て現在に至る訳ですが…コレが基準となるとなかなか同等以上に素晴らしい作品が出て来ないんですよ。
本作の展開自体は最序盤で全て判ってしまいますが、その観せ方とか芸術性、カメラワーク、演技演出など、流石巨匠の作品。
主演のジャック ニコルソン、彼の狂気の演技は今更説明の必要はなし。しかし、それをも凌駕する怪演、妻ウェンディを演じたシェリー デュヴァル。演技とかを超えてる。本当に殺されかけたんでしょ?ママー怖いよー、ジャック ニコルソン以上に恐怖。
Kの向くままにおススメ映画『シャイニング』ネタバレあらすじ感想日記
「シャイニング」は、その圧倒的な映像美と緻密に構築された緊張感が印象的な映画です。スタンリー・キューブリックの独特な演出は、観る者を深い恐怖の世界へと引き込みます。ジャック・ニコルソンが演じるジャック・トランスの徐々に崩れていく精神状態は、息をのむほどの迫力がありました。彼の狂気が進行する様子は、恐怖映画としてだけでなく、人間の心理を探る深いテーマをも感じさせます。
特に印象的だったのは、映画全体を貫く不気味で予測不可能な雰囲気です。オーバールック・ホテルの広大で孤独感溢れる空間が、物語の緊張感を一層高めていました。また、ダニーが持つ「シャイニング」という超感覚的な能力の描写は、超自然的な要素を巧みに取り入れることで、映画に神秘的な層を加えています。
音楽もまた、この映画の独特な雰囲気を作り出す重要な要素でした。不穏な音楽はシーンの緊迫感を高め、観る者の感情を巧みに操ります。キューブリックの映像と音楽の融合は、観る者を映画の世界に完全に没入させる力を持っています。
「シャイニング」は、単なるホラー映画を超えて、人間の心理、孤独、狂気を深く掘り下げた傑作です。その映像とストーリーは、見る者に深い印象を残し、長く心に残る作品でした。
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